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破天

訳あって最近仏教についての本を読み漁っています。
そんななかで、最近気になっていたのが、佐々井秀嶺(ささい しゅうれい)という人物です。

日本人でありながら、インドにおける仏教の中心人物です。
インド在住で、5月に来日されたようで、テレビで報道されてました。
プレイボーイでも、特集が組まれていてコンビニでちらっと読みました。

で、本屋さんで佐々井秀嶺さんについての本を見つけたので、買って読みました。

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新書なのに、税抜きで1400円と高い!!
しかし、値段に見合う中身の濃さです。597ページと分厚く、1ページが2段になっていて字が小さいので、普通の本に比べて1ページに2ページ分くらい文字があります。実質1200ページほどの中身です。
佐々井秀嶺さんの人生のすごさは想像を絶します。
時に涙を流しながら読んでしまいました。3日間で一気に読めるほど、深い本です。インドのスケールの大きさや、様々な問題も細かく書いてあり、インドに興味がある人は必読です。

アンベードカルによる1956年のヒンドゥ教から仏教への大改宗によって、約50万人の仏教徒が誕生するまで、インドにおける仏教は、ほぼ絶えた状態でした。
その後、アンベードカルが亡くなり停滞したインド仏教に登場したのが佐々井秀嶺さんです。

来日時の映像は、ふっくらしてて、高齢であるため入れ歯をしていないおじいちゃん見たいなしゃべりで、ほほえましい感じでした。しかし、本の中に若い頃の写真が載っていますが、気迫にあふれ、するどい眼光の写真があります。

一度インド社会から消えてしまった仏教徒が、佐々井秀嶺さんと、佐々井さんを慕う人々の熱心な活動により現在は、最低5000万人、隠れ信者も入れると1憶5000万人ほどいるのではと言われるほど増えています。

佐々井秀嶺さんは、インド名で、アーリア・ナガールジュナという仏教を少しかじった人ならすぐ分かるすごい名前を持っています。それだけ、インド仏教の大物という事です。