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「眠たい奴ら」 大沢在昌

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腰を痛めてしまって何も出来なかったので久しぶり読書をしました。

で、読んだのが大沢在昌の「眠たい奴ら」でした。最後の解説まで入れると684ページと、結構分厚い作品です。

ハードボイルド小説は、30歳過ぎるまで読んだことがなかったのですが、携帯の小説で大沢在昌さんの「ザ・ジョーカー」という作品が面白かったため読むようになりました。

ハードボイルド小説って、とっても書くのが難しいと思うんですよね。きちんと構想を練って仕上げないと物語が破たんしてしまいそうだし、下調べも結構大変だと思います。

この「眠たい奴ら」は、ハードボイルドというジャンルでしょうが少しライトな作品でした。でもハードボイルド作品らくしく、たくさんの人が・・・・、です。

人の欲望と、純粋さが混じり合う作品でした。分厚い作品だったのですが意外とサラっと読めました。主人公が切れ者なんですけど、どこか甘いところがほほえましくありました。おそらく主人公を含めて登場人物の大部分が「眠たい奴ら」なのでしょう。最後の最後まで結末が分からないところはさすがです。

私は、主人公の言動などが少し甘いところが逆にリアルで、悪くないと思いますが読む人によっては主人公のキャラの設定が不自然に感じるかもしれません。