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蒼穹の昴

名作との呼び声が高い小説をついに読む時が来ました。
浅田次郎の「蒼穹の昴」です。



完全に完成するまで3年ほどかかったという力作で、浅田次郎はこの作品のために片方の耳が聴こえなくなったとエッセイには書いてありました。

一生懸命かかれた本ですし、私にとっては初めて読む浅田次郎の小説ですので、ぞんざいには読めないと思い気合いを入れて読みました。

西太后・・・悪女、権力を欲しいままに放蕩を繰り返した女帝
李鴻章・・・日清戦争の時の将軍
袁世凱・・・中国の軍閥の悪玉
乾隆帝・・・清朝の偉大な皇帝
軍閥・・・私兵を持って力を持つ地方の権力者
八旗・・・清朝の軍
というイメージしかない私は、読み進めてはどうだったっけ?とページを戻りながら読んだため時間がかかりました。

読み終えるのに時間がかかりましたが、さすが評判のとおりの作品でした。

清朝末期の中国を、中国の視点から見る事が出来ました。中国に対する見方が変わりました。外国が勝手にやってきて領土を侵略されていくのは、まったくの不合理ですよね。でも実際に清朝末期には、あたり前のように諸列強が中国を食い物に出来る権利を主張し、侵略していきました。

国が壊れて行くのを押しとどめようとする人達の姿が、超かっこいいです。特に李鴻章