司馬遼太郎の「功名が辻」を読みました。
司馬遼太郎の本を読むのは初めてです。
面白かったです。
一豊が功名をひたすら求める自分自身に迷う姿が深く心に残ります。
功名を求めるがゆえに捨てなければいけないモノたち。
しかし、迷っていては大成は出来ないというジレンマ。
信長、秀吉、家康と主役が交代するたびに浮く人、沈む人。
まさに「盛者必衰の理(ことわり)」です。
この作品のように主人公の若い時から亡くなる時までが書かれている作品を読むと、人生のむなしさを感じてしまい読み終わるとドッと疲れます。
しかし、1963年から1965年に書かれた作品とは到底思えない作品です。こういう作品を名作と言うんでしょうね〜。