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消費

バブルが崩壊して、失われた10年どころか20年が経とうとしています。
※これは、データー上のバブル崩壊を基準にしています。実際に、バブル崩壊が国民的に認識されるのは、その数年後ですので、実感としてのバブル崩壊はまだ15、6年前と言えます。

一貫して、苦戦を続ける日本経済の中で、一発逆転の方法として、ずっと言われてきた事があります。

それは、

日本には個人金融資産が大量にあるので、それさえ消費に向かえば経済は回復する!!

という言葉です。日本銀行調査統計局 越智 誠氏が広報誌『にちぎんクオータリー2003年春季号( 3月25日発刊)』に執筆したものを見ると、個人金融資産は1400兆円です。

・・・・、しかし今現在も個人金融資産は消費に回っていません。
なぜか? 理由はいろいろありますが、
1 将来の不安のための貯蓄。
2 商品の供給過剰で、商品を買う必要がない。
3 デフレ状態なので、お金の価値が下がらないため、消費しないで金融資産を保有しつづけた方が得である。

などの理由があります。

1 将来の不安がなければ、高齢者も消費にまわすのですが、現在の社会情勢では貯蓄しとかないと将来が不安ですもんね。
2 商品も、最近の個人が購入する新商品は、あったら便利だけど生き、死ににはあまり関係しないので無理して買わないです。


注意しないといけないのは、

3 です。高いインフレがはじまったら、長い間かけて蓄えた貯蓄が急激に目減りします。かと言って、むやみやたらに金を使えととも言えません。経済情勢をよく見て、貯蓄が得か、消費が得かを判断してから行動しなければなりません。